ブラジルに旅行に行ったら気を付けたいこと

リオオリンピックまであと数日ということで、ブラジルに旅行に行ったら気を付けたいことを書きます。

私はリオには行ったことがないので(危険なイメージしかないので)、ブラジル全国共通の一般常識の知識をリストアップしました。







空港



空港での一番の問題がロストバゲッジです。
問題?いえ、これは本当にあった怖い話です。


出張に行ったらスーツケースが行方不明で運よく奥さんが手荷物にパンツを入れておいてくれたからシャワーには入れたものの、服が全部スーツケースとともに何百キロ離れたとこになぜか行ってて、戻ってくるまでかかった時間が3日。結局服は現地調達。

出張編で、客先に渡す資料ごとロストバゲッジ。仕事に使うノーパソをスーツケーに入れておいて、ロストバゲッジ。

国家試験を受けに行ったら、スーツケース行方不明。
試験会場はフォーマルウェア強要のリーガルビルで、急いでショッピングセンターでサイズも合わないスーツを大金はたいて買う羽目になった。

日本に戻ってくるとき、乗り換え時間がキッツキツで、スーツケースがヨーロッパに取り残された経験があります。2日で宅急便で送られてきましたが、どうやら現地の税関に引っかかったようで、もう中身むちゃくちゃ。石鹸は穴開けられるし、靴は袋から取り出されていて、衣類と一緒。
本に挟んで忘れていた叔母からいただいたおこずかいは取られていました。

そんなこともあるので必要なものは手荷物に入れましょう。そして着替えの一組だけでも手荷物に入れておきましょう。
「今日中にホテルに着きます~」
そんな甘い言葉に騙されないように。
今日中につくぐらいならその場で返してもらえるはず。2日3日かかることも、1週間かかることもあるので、ロストバゲッジの対応をあらかじめ調べておくのがベターです。

基本ブラジルに入るときに税関には引っかかりません。
乗り換えの時が厳しい。特にアメリカ。


服装

服装は現地のファッションになるべく合わせたほうがベターです。できれば、服は何も持って行かず、現地のショッピングモールの大型店 (Riachuelo や C&A など)で調達したほうがいいでしょう。
女性だったらblusinhaとジーンズ。

こういうの→ 

 パーティでない限り、スカートをはいて道から歩く人はいません。
ロングスカートもせいぜいショッピングセンター内でしょう。

男性だったらTシャツとジーンズか短パン。50代以上の方のみチノパンはいてます。

男性は基本チャラチャラしたものはつけません。カバンももちません。ファッションは至ってシンプル。

帽子等はキャップです。女性の防止はビーチで見かけるか見かけないかです。基本、帽子って高級品なんですよね。ブラジル人はみんな焼けたいので、紫外線対策はクリームのみです。





履物はリオの人はビーチでは裸足で、街中でもビーサンだと聞きました。
都市伝説かもしれませんが、無地のぺらぺらのゾーリビーサンは絶対に盗まれないってよく周りが言っていましたね。
スニーカーなどは車移動ではない限り、メーカーが見える物は絶対に履かないでください。
日本では中学生御用達であっても、NIKE, Addidas, Puma, Mizuno, converse などのメーカーはブラジルでは高級品。靴だけ持っていく強盗もいるので、メーカー物をはいて街中を歩く人は田舎にもいません。

ボロだったらまだ大丈夫です。
私の街中歩行のお供はかれこれ10年お世話になっているコンバースです。

最後に、買い物は若干高くてもショッピングセンターで行ってください。
警備員がいますので、街中よりかは比較的安全です。タクシーもすぐ呼べますし。



食べ物


お肉

シュラスコは絶対に食べたいし、ステーキも死ぬほど食べたいですよね。
でも気を付けて!
お肉は5星レストランではない限り、絶対にウェルダン以上でいただいてください。
ブラジル人は家庭でも、とっても信用ができるお肉屋さんで買ってきた肉もミディアム以下は食べません。
レアのお肉はトキソプラズマ症などの原虫感染症のリスクがとても高いからです。

レアのお肉を食べて感染した知人は・・・いません!でもだからって、保険のきかない地球の裏側で病院のお世話になりたくありませんよね?

サラダ

マヨネーズ系のサラダはよしたほうがいいです。
セルフサービスのお店などは特に、保存の仕方をよく見極めた上で生ものをいただくといいです。



飲み物

水は必ず買ってください。
地域によりますが、水道の水は東京の水道の水よりかはナチュラルな健康的なものですが、水道管の管理方法で変わってきます。
お腹を壊さないためにも水は買ったほうがいいです。

お店での食事の場合、飲み物は氷なし、氷あり、砂糖あり、砂糖なしで聞かれますのでご注意を。
ブラックコーヒーが好きな人はご注意を。ブラジル人はブラックは飲みませんので必ず砂糖が入っています。セルフサービスだったら糖尿病患者のための無糖コーヒーがおかれていますが、お店では一応、センアスーカル(ノンシュガー)を頼んだほうがいいです。


英語

通じません。あしからず。

選手村付近や、オリンピック開催付近は対応はしているとは思いますが、従業員や道行く人が英語が喋れるとは限りません。
ブラジルの英会話は日本より充実しているとは思いますが、そうペラペラしゃべれる人には出会えないと思います。特にお店の従業員。
国際空港や外国人観光客向けのホテルはさすがに通じるとは思います。
タクシーの運転手、飲食店、お土産屋さんでは通じません。


保険

海外でやむを得ず医療費が発生してしまった場合、健康保険が適用される場合がありますが、手続きは日本に戻ってからします。
ですので、一回実費で払って、医者にネットでダウンロードできる書類に記載してもらい、日本の健保などに提出しなければいけません。

現地に知り合いや頼める人がいないと結構面倒くさいです。
英語の読める書けるお医者さんはそうそういませんし、書類を書いてもらうだけに診察料も発生します。

怪我や病気には気を付けましょう。

海外療養費制度についてはこちらを:https://www.kyoukaikenpo.or.jp/g3/cat310/sb3120/r138


ホテル

この間ニュースでホテルの金庫は危ないという動画を見ましたが、
法律上、金庫が一番安全な場所です。

ブラジルのホテルでの金庫の使用は別料金でして、信用できるホテルは金庫の中身の保険があります。
もし万が一、部屋内の私物を何者かによって盗まれた場合、金庫の中身だけは保証してもらえます。



大学時代の民法の教授が部屋に置いておいた私物を盗まれたとかで、ものすごい抗議の後、お掃除のおばちゃんが犯人だと証明し、ホテル側が弁償してくれた。
というケースもございますが、これは1億件に1度のうまくいったケースでして、抗議した当の教授は地元でも有名な負けず知らずの現役弁護士です。

ですので、一般人が抗議するに至ってはせいぜい金庫の中身になります。
もちろん現金やパスポートなどは入れず、パソコンやデジカメ等に限ります。
何を入れたのかも写真やメモに取っておくことも大事です。

全部のホテルではありませんが、クローゼットなどに鍵がかけられる部屋もあるので、トランクはそこに入れるのがいいでしょう。

部屋を留守にする場合は必ず私物は片づけて、トランクにいれ、鍵をかけて部屋を出てください。


インターネット





日本国外を旅しないとこのありがたみは実感できないでしょう。
どんなに「うちのwifiはすごいいいよ」と言われても、その能力は3G時代の地下鉄の電波並み。
こんなワンダフルなインターネット環境は日本にしかありません。

フリーWi-Fiを提供している施設やお店もありますが、使えるネット環境はホテルのみと思ったほうがいいでしょう。

携帯電話などもSIMフリーの携帯を持って行って、現地でChip を買うのも手段です。

観光などの短い滞在の場合、現地で携帯電話を買うのは無謀です。
高いんですよ携帯電話。
現地ではSIMフリーの前払いカード使用の携帯電話が一般的で、スマートホンは価値としては5万から30万します。

オリンピックのためリオでは町中にフリーWi-Fiスポットが作られているといわれています。しかしこのようなフリースポットは安全面に危険があり、ウイルス感染やデーターを盗まれてしまう危険もとても高いとか。

その前に、本当に使い物になるかどうかの問題だと思います。誰も期待はしていません。


交通




ブラジルの治安は全体的に言うと、週末の薄暗い六本木の怪しい路地と同じぐらいです。

ですので、観光であれば割り切ってホテルから読んでもらった信頼のあるタクシーをお使いください。普通の電車やバスなどは現地の友達と一緒か、ポルトガル語が達者でない場合使わないほうがいいです。観光客用送迎バスやタクシーなどもあるので、行く前にリサーチするほうがいいでしょう。

ちなみにサンパウロだけなのでしょうか?
5年ぐらい前に道ばたでタクシーを捕まえようとしましたが捕まえられず、やっと捕まえたタクシーは私が領事館から出てくるのを見て観光客と間違えたそうで、本来はタクシー乗り場以外では客を乗せるのはルール違反なんだよと言っていました。
タクシーを偽装った誘拐事件などが相次いでいたのでその対策だったそうです。

観光の際にはタクシー乗り場を把握して、タクシー会社の電話番号を持っておくのがいいですね。

観光客に一番おすすめしたいのがUber。
料金はすさまじく高いらしいですが(そうでもないかな?)、登録制なので安全面が保証されています。ブラジル人の間でアメリカに観光に行かれる人は必ず使用しているらしく、登録すればポルトガル語対応のドライバーを呼べるみたいで、なんか流行ってます。

サイトも日本語対応です。ぜひ: https://www.uber.com/cities/rio-de-janeiro/


持ち物


現金

ブラジル人は現金を持ち歩きません。
危ないから。

ATMも銀行のものではなく、使う分だけショッピングセンターなどで降ろします。
基本的に銀行にはATMだけを使いには行きません。ATMに寄って、窓口にわざとどこでも支払えるような支払いをして、帰ります。どこで誰にどう見られているかわかりませんからね。

私は基本財布には小銭と紙幣の5レアル(200円ぐらい)を入れて、バッグの内ポッケにクレジットカードを入れていました。
銀行のカードは持ち歩きませんでした。

クレジットカードなら、デビット機能があっても銀行のものでない限りわからないし、パスワードを聞かれてもお金をおろすことはできません。すぐにキャンセルできるし。
銀行のカードの場合、そのままATMに連れていかれ脅迫されるケースがあります。

ですから、わざわざ使用料払ってクレジットカード会社のカードを持っていました。


身分証明書




ブラジルではアメリカ同様、IDなるものがあり、写真付きの身分証明書を16歳以上の市民が持ち歩かなくてはいけません。これは法理上のルールではなく一般常識でして、もし万が一警察に職務質問された場合、身分証明書を持っていなければ警察署まで強制連行されるケースがあります。
このやり方は法律上なんの問題もなく、拒否しようものなら最悪の場合、公務執行妨害で逮捕されることもあります。
事故などでも対応がスムーズにいきます。

日本でも外国人は在留カード又はパスポートを持ち歩かなくてはいけません。
ブラジルでも同じで、観光客は肌身離さずパスポートを持ち歩かなくてはいけません。


スマホなどの高価な機材

スマートホン、ノートパソコン、デジタルカメラ、オーディオプレイヤーなどなど、日本では誰もが持っている家電はブラジルでは一般的ではなく、高価な動産の分野に入ります。

離婚協議などでもめる動産のランクは、1位: 車・バイク 2位: 冷蔵庫・オーブンコンロ・TV 3位: 家具。

スマホやパソコンを取り合ったのは正直見たことありませんが、このようなランクでブラジル人の日常的な価値観をお分かりいただけたでしょうか? 
機材や家電の価値は70年代の日本と変わりはなく、いまだにカメラを持っていないご家庭や、電話を持っていない(家電・ケータイ)ご家庭も多いいのです。

父の日フェアでネットで調べたのですが、お手軽価格のIPhone 6Sが4千レアル近くしていました。
日本円で、13万円弱です。
じゅーさんまん。
SIMフリーだと言っても日本のアップルストアで高くて9万円する商品。現地価値からすると最低賃金の4倍のお値段です。

田舎の小さな会社の事務員の給料の4倍・・・

私が2~3年前ブラジルに行ったときにはサンパウロ市内ではスマホを持ち歩くなと言われました。
ですが、そもそも私のアイフォン5は当時ブラックで、安っぽいごわごわした滑り止めのカバーをかけていたので、友達にわざと安いスマホを使っているかと思われていました。
アップル製品は白のイメージが強いですからね~

写真を撮りたかったので、代わりに手のひらサイズのネット対応の小さなデジカメを持ち歩いていました。

真夏だったので道を歩くのは田舎だけで、サンパウロ市内は団体行動でバス・電車か、タクシーだったので危険な目にはあいませんでした。

でもそれはあくまでわたしが親戚や信頼のある友人宅にお邪魔していたからで、ホテルには泊まっていません。出かけるときも現地の友人や親せきと出かけていて、一人行動は田舎でしかしていません。

ホテルに泊まる予定があるのでしたら、持ち物はスマホとデジカメのみにして、肌身離さず持ち歩くのが一番いいです。もちろん観光地以外では是対に使わない、首から紐でかけるなどの工夫が必要です。


一人旅




憧れですが、外国人観光客は絶対にやめたほうがいいです。
現地に一緒に行動できる友人がいない場合はブラジルへの観光は固く反対です。
ブラジル人がブラジル国内をぶらり一人旅、ならいいのですが、見るからに目立つアジア系の観光客の一人旅は自殺と同じようなものです。

言葉も文化も違いますし、土地勘のないところで単独行動は外国人観光客にとっては命取りです。

ブラジルでは現地民でも一人行動はあまりしません。
日本とは違い、ぼっちが恥ずかしいからではなくて、理由は「危険だから」。
一人だと狙われやすいのです。
3~4人の大人の団体だったら夜道も比較的怖くありません。

一人行動をする人はいますが、用事を済ませるという面目で、遊びや散歩で一人ぶらぶらしている普通の人はいません。

田舎ですら、近所の公園にウォーキングに一人行く私に友人たちは「勇気がある」と言っていました。一人行動危険です。

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