フェイジョンとフェイジョアーダの違い

皆さんブラジルの主食は「フェイジョアーダ」だって思っていませんか?
実は一般的にもっともいただかれているのが、

「フェイジョン・コン・アホス」なのです。


日本人の白米と味噌汁のような感覚。





   フェイジョアーダは一般的にそうそう食べるものでもありません。

家族の集まりや、思いつき(?)
たとえば、日本のすき焼きのようなもの。

イベントなどでしか出さないんです。
  
  基本的にフェイジョアーダは黒豆とベーコンや豚足など、肉の残り物で作るイメージが強い。高カロリーだし結構胃にずっしりくるので、パーティーやお食事会、バイキング形式で食べることが多いと思う。あとその手のレストランなどで(とくにミーナス料理の)。
  私の印象ではシュラスコとフェイジョアーダはセットじゃないんですよね。
地方由来なのかな?

 地方によってシュラスコのお供も、パンと肉・ジャガイモと肉・マンジオーッカと肉、などなど変わってきます。


  だから、日本のブラジルレストランでシュラスコとフェイジョアーダがつくのは日本独特なのか、それともどっかの地方の食べ方なのか?よくわかりません。



   家庭ではシュラスコはビールのおつまみなので、ご飯的なものは出ません。




   逆にフェイジョンが毎日食卓に並ぶご家庭が多いと思います。

 
   日本で言う味噌汁のようなもの。
   
   茶色い「カリオーッカ」といわれる種類のお豆を圧力鍋で煮込む豆料理です。

 家庭によっては豆と塩コショウだけのシンプルスタイルや、我が家のように(セントラル地域から来た家政婦さんの受け売り)煮込んだ豆をつぶして「これでもか!」と言うほどのにんにく・たまねぎ・パセリコンボをいれてぐつぐつ煮る家庭もいます。
 薬味ですね。料理人によってはローリエなどのハーブも入れる人もいます。
 お店では塩コショウと煮込んだだけのフェイジョンが出されます。

   作る人によって代わってきますね。


  (ちなみに我が家の定番は柔らかめ、実家は豚の入っていない豚汁のようなもの 笑)


   共働きが増えているので、食事を作ってくれる家政婦さん(この頃時給が高いらしい)か専業主婦、同居家庭などでは必ず毎日フレッシュなものを作っているはずです。フレッシュで作りたてが一番美味しいのですが(焼き立てご飯もそうですね)、わざわざ小分けして冷凍し、お弁当につめる人もしばしば。



  夜も食べる家庭は少ないと思う。一般的にお昼ごはんのメニューです。

  お昼時間は1~2時間なので、田舎では家に帰ったり、都会では会社でお弁当か食堂、社外ランチでしょう。でも必ずワンプレートでも、バイキング形式でも、フェイジョンのオプションはメニューにあります。出前弁当でも必ずついていますね。


   あと、レアですが、北の方ではフェイジョンは白い豆を使っているらしいです。家政婦さんだった方によれば、北は貧しくて、米があまり手に入らない。小麦やとうもろこしなどの粉類で作られた「ファローファ」と一緒に水をたっぷり加えてもでんぷんが沢山出る白豆のフェイジョンで過ごす家庭もいるそうです。白豆はどうやら満腹感がでるので、ダイエットにも向いているようです。おからと同じ?






   個人的に一番好きなのが白豆です。日本で手に入るのはペルーの白豆かな?



   これがまったく胃もたれしないんですよ。にんにくなどもあまり使わないせいか、食感はおかゆのようで、匂いも強くなくて。やわらかくて食べやすい煮込みでした。

   貧乏臭いという理由で嫌がる人もいますけどね。ネットではにんじんやズッキーニを入れてトマトベースで煮込むかサラダにするレシピが多いです。


   白豆のフェイジョンが一番好きです。そして、シンプルなフェイジョン・ブランコ! 
  
   個人的な食べ方ですが、お昼の残りのフェイジョンって、一煮立ちしてから、タッパかそのまま冷蔵庫なんですよ。水分が飛ぶので、とろっとろになります。それをさらさらのブラジル米に、みじん切りのトマト、たまねぎ、パセリ、万能ねぎをいれて、ビネガー、オリーブオイル、たっぷりのレモン汁で和えて、「サラダフェイジョン」とか勝手に名づけて、おやつに食べていました。
    


       太らなかった青春時代。


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